nnlab's tumblr

Jul 30
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「未来もいつかは現実になる。そしてそれはすぐに過去になってしまう。ジョージ・オーウェルはその小説の中で、未来を全体主義に支配された暗い社会として描いた。人々はビッグ・ブラザーという独裁者によって厳しく管理されている。情報は制限され、歴史は休むことなく書き換えられる。主人公は役所に勤めて、確か言葉を書き換える部署で仕事をしているんだ。新しい歴史が作られると、古い歴史は全て破棄される。それにあわせて言葉も作り替えられ、今ある言葉も意味が変更されていく。歴史は余りにも頻繁に書き換えられているために、そのうちに何が真実だか誰にも分からなくなってしまう。誰が敵で誰が味方なのかも分からなくなってくる。そんな話だよ」
「レキシをかきかえる」
「正しい歴史を奪うことは、人格の一部を奪うのと同じことなんだ。それは犯罪だ」
「僕らの記憶は、個人的な記憶と、集合的な記憶を併せて作り上げられている」
「その二つは密接に絡み合っている。そして歴史とは集合的な記憶のことなんだ。それを奪われると、あるいは書き換えられると、僕らは正当な人格を維持していくことができなくなる」
— (村上春樹『1Q84』) (via breathnoir)